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こんにちは♪かねこ歯科クリニックです!
今回は歯科用顕微鏡、マイクロスコープのご紹介です。
歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使った治療の大きな特徴は、肉眼では見えないものを3倍から30倍程度にまで拡大観察できるということです。
これは何を表すかというと、マイクロスコープは肉眼では見えない小さなむし歯を発見できるなど初期段階での治療が出来るだけでなく、暗く狭い根管部分(歯の根の部分、神経が入っている管)も、顕微鏡治療では明るく拡大出来るので、従来の肉眼での経験と勘を頼りに施す治療とは大きな差が出ます。
その他、マイクロスコープは肉眼では見えないぐらいの被せ物や詰め物のズレなどを発見でき、不適合部分から入り込んだ菌がむし歯を発現させてしまうということを限りなく少なくできます。歯周病治療、型取り、インプラントなど、歯科治療のあらゆる分野でメリットがあります。
今回は根管治療(歯の根の治療)に用いた症例をご紹介いたします。
40代女性 右上の歯の噛んだ時の違和感、何度治療しても改善しない違和感を主訴に来院
他院で5ヶ月前に被せ物を外し、歯の根の治療をスタートしたが、5回通院しても改善せず
3ヶ月間そのまま放置してしまっていたとのことでした。
初診時
蓋も取れてしまい、ところどころ虫歯の状態
レントゲン写真では綺麗に薬が入っておらず、矢印部分は何か器具が折れて残ってしまっている様子。
マイクロスコープ下で健康な歯を削らないように、虫歯及び悪い部分の除去
矢印部分、未発見の根の管がありそう。
マイクロスコープ下で慎重に新たな根管を探索
案の定、未発見の根の管を発見。肉眼では発見が難しかったかもしれない。
レントゲン上で疑っていた折れた器具も発見
根管内に折れた器具を発見
今回の患者様の違和感の原因は、折れた器具の残存による根の管の中の清掃不良及び未発見の根の管の炎症。これらによる根の先の膿でした。
今回マイクロスコープにより、これらを発見・治療することで、違和感を解消することができました。
当院ではマイクロスコープを使った精密な治療を行っております。お困りのことがあればお気軽にご相談ください。